運命を変えてしまうかもしれない表彰台

 全く危なげないスタート、そしてタイトながらも安定したレース運び、最後の自己ベストを更新しながら格上チームマクラーレンのバトンに競り勝った走り。全てが今までの日本人にない、とても素晴らしいレースを見せてくれましたね!

 しかし……あの表彰台での態度が……微妙すぎる。

 あそこだけめちゃくちゃ(ちょっと斜に構えた)日本人じゃないですか。そりゃドライバーとしてのポテンシャルとして、3位じゃ喜べないのは分かる。そして、全てうまくいってればこんな結果普通だと言いたいも分かる。そして、そういうキャラだというのも、長く観ている人は知っている。

 でもさ、鈴鹿じゃん? ここだけ観てるひともたくさんいるし、ひょっとしたら世界中には初めて見たレースが鈴鹿だってひとがいるかもしれないんだよ。しかも表彰式インタビューはオンエアされる場合が多いんだしさ(写真はどれも良い表情ですが……)。

 もちろん、泣いて喜んでとは言わない。そうだな〜、例えば「父ちゃんゴメン! 約束どおり明日のお店は全員無料な!」とか「ちょっとそこの銀色のチーム! 獲る人間違えたんちゃうかなって思いはじめとるやろ?」とか。。。あ、獲る人の話は勝ってから言ったほうがカッコいいか。

 まぁ、いずれにしても何か別の方法で、メディア、特に海外メディアにパフォーマンスする必要があったんじゃないかなぁ。少なくともレース後はマクラーレンのドライバーじゃないし、レッドブルな雰囲気でもない。

 とはいえ、残り5戦。どこかでポディウムの中央に立って、言葉を出せずに立ち尽くしてただ涙をこらえる。これはアリ。というか、そのためなら今回の態度も納得。

 そんなわけで、絶対勝たないとね! 展開次第では不可能じゃないことを証明したんだしさ! 頑張れ小林可夢偉選手!